あなたはいい飼い主ですか?

所有者明示がされていないことによる迷子、探す手段を知らない飼い主さん、自由に外に出している猫…
人間の無知や身勝手が理由で、命の期限がついてしまった可哀想な犬や猫がたくさんいます。

犬や猫を家族に迎えたなら、終生、飼い主さんとしての責任をもって飼ってあげてくださいね。

必ず迷子札をつけましょう。

飼い犬には「鑑札、注射済票、迷子札、マイクロチップ」いずれかの方法で所有者明示をしましょう。
迷子でセンターに収容された犬が、身元を示すものを着けていないと、家に帰れずに殺処分の対象になってしまいます。
万が一に備え今すぐ迷子札を着けてあげてください。
室内外の犬や猫にも必要です。災害時にも役立ちます。
犬の登録時に
交付される鑑札
年1回の狂犬病
予防注射済票
迷子札には
様々なタイプが。
連絡先を明記する
タイプの首輪も。
マイクロチップは
動物病院で。

迷子になったら即 行政機関に連絡を。

ペットが脱走したり、迷子になってしまったら、すぐいなくなった場所の行政機関に連絡をしましょう。
栃木県動物愛護指導センター、宇都宮保健所、最寄りの警察署(遺失物の届出をする)、また、遠くまで移動する(人間の手で移動させられる)可能性も想定して、近郊の警察等にも連絡しておくとより万全かもしれません。
お家に戻れなくなった犬や猫は、とても不安で寂しい思いをしています。
早い時期に全力で捜索してあげてください。

《ゆっくり探している時間はありません。行政収容の期間はわずか4日〜7日です。》

◎栃木県動物愛護指導センター
(028) 684-5458
◎宇都宮市保健所 生活衛生課(宇都宮市)
(028) 626-1108

《飼っているペットが迷子になってしまったら、飼い主として できる限りの事を。》

  1. 栃木県動物愛護指導センターへ電話 ※HPの収容動物情報は毎日確認
  2. 周辺の警察署・役所・保健所へ電話
  3. 周辺を捜索(聞き込み調査・ポスターや貼り紙)
  4. 地元新聞紙に迷子情報掲載

《とちポチとちタマでは迷子・保護掲示板を運営しております。》

とちポチとちタマが運営する「迷子犬・保護犬掲示板」では、栃木県及び近郊で迷子になっている・保護されている犬や猫すべて見ることができます。

保護する際に考えてほしいこと。

とちポチとちタマが運営する、栃木の迷子・保護の掲示板。

2013年9月に立ち上げ、もうすぐ10年になります。
完璧なサービスとは言えない部分もあり、心苦しい思いもありながらですが、地元ペット媒体としての役割・地域貢献だと思って続けております。

「猫は室内飼いにして欲しい…」
「去勢を実施して欲しい…」
「犬には必ず迷子札を…」
微力ではありますが、対応する1件ごとに適正飼養のアドバイス・お願いをしております。

そんな中で一番対応に困ること。
「可哀想なので犬(猫)を保護しました!でもうちでは飼えません。」という連絡。

動物を保護する方は、それを見過ごせない心優しい方。
その気持ちは理解できるし、素晴らしい行為だと思うのですが、、、自分は飼えないのであれば、ではどうしろと?

敢えて厳しい言い方をさせていただくと
保護した動物を全頭預かってくれる機関ってありましたか?
保護団体さんに押し付けるのですか?

とても嫌な表現になりますが、「保護しただけ」では、結果的に「良いことをした気になっているだけ」ということになってしまいます。
ご自身で長期保護(または飼う)事が絶対できないのであれば、誰かがその皺寄せを受ける事になる。
自分が責任を持てないなら介入すべきではないと思います。

言葉を選びながらもそういったお話をすると、「じゃあどうすればいいの?見過ごすの?冷たいじゃない!」と怒る方も。
でも、逆にこちらにどうできるのでしょう?悲しくなります。

例えば、どうしてもお困りの場合、編集部でボランティアさんを探すなど協力して差し上げることはできます。
でも、私たちが把握しているだけでも、月に20〜30頭の保護猫・保護犬がいて、それら全部へ対応する事は困難ですし、
一部の方にだけ協力するのは不公平になります。
保護ボランティアさんも、ただでさえ頭数を抱えて負担が多い状況です。
なので、冷たいようですが「ご自身で責任を持てないなら、関わらないべき」とお伝えするしかありません。

保護するということは、あなたに責任が生じたということ。
保護した子猫が亡くなれば悲しい思いをするし、飼いきれなくて手放せば嫌な気持ちが残る。また、野良猫気質の強い猫を飼うのは、一般の方ではなかなか大変だと思います。
そして自分で飼えないからと里親を探しても、すぐには見つからない事の方が多いのです。

それらの、どんな場合においても責任を持つと覚悟することが「保護する」という行動だと思います。

掲示板の運営をしていると、優しさと理解に溢れた素晴らしい方とたくさん出会います。
「この方に保護されてこの子は本当にラッキーだったな。」と思う方がたくさんいらっしゃる。

掲示板を介して飼い主さんの元に戻れたりする事例もたくさんあって、やっていて良かったと思うこともたくさんあります。
できれば関わった犬猫と飼い主さん、すべてをハッピーエンドにしたい。役立ちたいと思っています。

犬・猫をめぐる問題は色々あって、パーフェクトに全てを解決する手立てはなく、色んな立場の人が、草の根でコツコツやらないといけない問題が多いのかと思います。
とちポチとちタマ編集部は「情報発信力」で地域のお役に立ちたいを思っています。
ぜひ、ご理解をいただければと思います。

うまく伝わるか、誤解を受ける不安もありますが、理解が必要なことかと思いますので敢えて書かせて頂きました。

犬や猫を飼うなら里親に。

あなた自身はもちろん、あなたの身近で犬や猫を飼いたい方がいらしたら、「保護犬・保護猫」の存在があることを教えてあげてください。
里親会・譲渡会に出向くと、里親を探している犬や猫たちを直接見ることができ、その子の性格などについて説明を聞くことができたり、相談もできます。
あなたの知識と考え方で、1頭でも多くの命を救うことにつながるのです。

保護犬・保護猫を迎えるにはどうしたらいいの?

  1. 栃木県動物愛護指導センター、宇都宮市保健所の収容犬を引き取る。
    (栃木以外の方はお住まい地域の行政施設)
  2. センター等から収容犬を引き出して、病気のケアをしたり性格を把握してくれている保護団体さんや一時預かりボランティアさんから譲り受ける。
  3. 開催されている里親会・譲渡会に出向いて、自分の目で迎えたい子を見つける。
  4. インターネットの里親募集サイトで見つける。
団体では譲渡をする際に、一定の条件を定めています。
各団体により里親になる手順は様々ですが、だいたい以下のような感じになると思います。
  1. 里親の申し込みをする。
  2. 団体が設けている審査を受ける。
  3. 短期間暮らしてみる。(トライアル)
  4. 正式に譲渡を受けて「里親」になる。
里親を求めている犬や猫に会いに里親会・譲渡会に行ってみてください。
里親に興味を持たれた方は開催されている「里親会」に出向いて相談してみましょう。
開催場所や開催日時の詳細はネットで検索してみてください。

栃木で定期的に開催されている、主な里親会・譲渡会

栃木県内では1年間で337頭(2018年度の犬・猫 合計数)が殺処分されました。
これは飼い主さんが迎えに来なかった収容犬や飼い主の見つからなかった
子猫などの数です。

側面支援にはこんな形があります。

今は里親にはなれないけど『何かをしたい』という方へ。
あなたのできることをするのが立派なボランティア。
かわいそうな犬や猫についての知識がある、想いがある、それだけでも、現状を変えるたの大切な一歩です。

①保護活動に必要な 消耗品等を援助する。 (物資を寄付する)
②ボランティアさんの 資金面を援助する。 (お金を寄付する)
③里親が見つかるまで の間だけの預かりボランティアをやる。
④お散歩やお掃除など かかる手間について お手伝いをする。
⑤あなたが知った犬猫を とりまく事実を多くの人に知らせる。
ご寄付・物資支援・その他のボランティアのお申し出などにつきましては、直接各団体へお問い合わせください。
HPやblogで里親会の開催や日々の活動について書かれていますので、是非読んでみてください。

とちポチとちタマ編集部のInstagramフォローしてね♪