とちポチとちタマが運営する、栃木の迷子・保護の掲示板。
2013年9月に立ち上げ、もうすぐ10年になります。
完璧なサービスとは言えない部分もあり、心苦しい思いもありながらですが、地元ペット媒体としての役割・地域貢献だと思って続けております。
「猫は室内飼いにして欲しい…」
「去勢を実施して欲しい…」
「犬には必ず迷子札を…」
微力ではありますが、対応する1件ごとに適正飼養のアドバイス・お願いをしております。
そんな中で一番対応に困ること。
「可哀想なので犬(猫)を保護しました!でもうちでは飼えません。」という連絡。
動物を保護する方は、それを見過ごせない心優しい方。
その気持ちは理解できるし、素晴らしい行為だと思うのですが、、、自分は飼えないのであれば、ではどうしろと?
敢えて厳しい言い方をさせていただくと
保護した動物を全頭預かってくれる機関ってありましたか?
保護団体さんに押し付けるのですか?
とても嫌な表現になりますが、「保護しただけ」では、結果的に「良いことをした気になっているだけ」ということになってしまいます。
ご自身で長期保護(または飼う)事が絶対できないのであれば、誰かがその皺寄せを受ける事になる。
自分が責任を持てないなら介入すべきではないと思います。
言葉を選びながらもそういったお話をすると、「じゃあどうすればいいの?見過ごすの?冷たいじゃない!」と怒る方も。
でも、逆にこちらにどうできるのでしょう?悲しくなります。
例えば、どうしてもお困りの場合、編集部でボランティアさんを探すなど協力して差し上げることはできます。
でも、私たちが把握しているだけでも、月に20〜30頭の保護猫・保護犬がいて、それら全部へ対応する事は困難ですし、
一部の方にだけ協力するのは不公平になります。
保護ボランティアさんも、ただでさえ頭数を抱えて負担が多い状況です。
なので、冷たいようですが「ご自身で責任を持てないなら、関わらないべき」とお伝えするしかありません。
保護するということは、あなたに責任が生じたということ。
保護した子猫が亡くなれば悲しい思いをするし、飼いきれなくて手放せば嫌な気持ちが残る。また、野良猫気質の強い猫を飼うのは、一般の方ではなかなか大変だと思います。
そして自分で飼えないからと里親を探しても、すぐには見つからない事の方が多いのです。
それらの、どんな場合においても責任を持つと覚悟することが「保護する」という行動だと思います。
掲示板の運営をしていると、優しさと理解に溢れた素晴らしい方とたくさん出会います。
「この方に保護されてこの子は本当にラッキーだったな。」と思う方がたくさんいらっしゃる。
掲示板を介して飼い主さんの元に戻れたりする事例もたくさんあって、やっていて良かったと思うこともたくさんあります。
できれば関わった犬猫と飼い主さん、すべてをハッピーエンドにしたい。役立ちたいと思っています。
犬・猫をめぐる問題は色々あって、パーフェクトに全てを解決する手立てはなく、色んな立場の人が、草の根でコツコツやらないといけない問題が多いのかと思います。
とちポチとちタマ編集部は「情報発信力」で地域のお役に立ちたいを思っています。
ぜひ、ご理解をいただければと思います。
うまく伝わるか、誤解を受ける不安もありますが、理解が必要なことかと思いますので敢えて書かせて頂きました。